パソコン修理3
知人から、突然パソコンが起動しなくなったという相談があり、診てみることになった。
今回のは SONY の VAIO PCG-FR77J という機種で、2004年に発売されたものだ。
電源を入れると、ハードディスクへのアクセスが続いたあと、
「次のファイルが存在しないか壊れているためwindowsを起動できませんでした。
Windows\system32\config\system」
とメッセージが表示されるという症状で、以前に修理したパソコンでもこのメッセージがでていたのを思い出した。
この場合の対応の方法は、WindowsのCDか起動fdから起動して、回復コンソールを使用して修復するという手順だ。
プレインストールの機種なので Windows のCDはないので、マイクロソフトのサイトへ行き、WindowsXPの起動ディスク作成ツールをダウンロードして、fd6枚組の起動ディスクを作成した。
起動ディスクを使って起動し、回復コンソールに入り、コマンドラインから修復を試みる。今回は C:\windows\system32\config\ にある system というファイルが壊れているようなので、これを system.bak とリネームしたうえで、C:\windows\system32\repair にある system をコピーするのだが、system というファイルが存在せず、 system.bak というファイルがあったのでこれをコピーして system とリネームしてみた。
再起動をかけると、見慣れた windows の起動画面が出て安心したのもつかの間、今度は
「lsass.exe システム エラー
パスワードを更新しようとしたときに、このリターン状態は現在のパスワードとして 指定した値が正しくないことを示します。」
と出て、再起動を繰り返すようになってしまった。
ネットで検索してみると、OEMによってインストールされたマシンには上記の修復手順をしてはいけないと書いてあった。どうも全く別の Administrator のパスワードが設定されてしまうらしい。
それではまた回復コンソールで・・・と起動ディスクから起動してみると、 Administrator のパスワードを訊いてくるようになってしまった。(-_-;)
こうなったらいつものようにハードディスクを取り出して、他のパソコンに繋いで作業するしかないかと思った矢先に Knoppix のことを思い出した。
Knoppix というのは、CD等からブートできる Linux のことで、これを使ってハードディスクから起動しなくなった場合に修復したり、ファイルを救出したりできるのだ。
早速、KNOPPIX5.3.1CD日本語版 をダウンロードし、CDに焼いて使ってみた。
以前(数年前) Knoppix を使った時と比べると非常にスマートでカッコいい画面が起動した。GUI もかなり洗練されており、ウインドウを開いたり閉じたりする際にも粋なアニメーション効果があって、かなり進化している感じだ。
また、最近のバージョンでは、NTFS のパーティションも自在に操作できるようになっているらしく、心強い。
回復コンソールでコピーしたファイルを元に戻そうとするが、なぜかリネームも削除もできない。しばらく格闘してみて、ドライブ全体が書き込み禁止になっていることが分かった。
書き込みできるように切り替えて、先程の変更を元に戻した。
ここで、これまでの課程でネットから得た情報をもとに、少し冒険ではあるがシステムの復元ポイントとして保存されているレジストリ情報を使って修復を試みた。
具体的には、
といった名前のフォルダに復元ポイントの情報が保存されている。
今回は昨日作られたフォルダから _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM というファイルを C:\windows\system32\config\ にコピーし、 system という名前に変更した。
少しドキドキしながら再起動させると、無事に正常に起動するようになった。(^^♪
少し苦労したが、またひとつ勉強になった。
« ウオーターエネルギーシステム | トップページ | ハードディスクの修復 »
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- IIJ BIC SIMウェルカムパックを購入(2013.07.29)
- U-NEXTに内容証明でクーリングオフ(2012.01.31)
- エクセルでドロップダウンリストが出なくなったとき(2011.12.01)
- U-NEXTの契約のお知らせ(2011.08.10)
- U-NEXTと契約締結?(2011.08.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント