このところ、Win32/PSW.OnlineGames関連での訪問がかなり増えているようです。
なかでも、hbs.exe での検索で当サイトを訪問される方が圧倒的に多くなっています。
証拠を確実に把握しているというわけではありませんが、当方の職場で REVO に感染したパソコンを処理する過程で、ウィルスが増殖したと思われるファイルのなかに、hbs.exe というファイルがありました。サイズは 110KB 前後です。
REVO (revo.exe) は、kavaの亜種 (kava → kavo → mmvo → revo と変遷しているようです。)ウイルスのことです。
元々は、オンラインゲームのパスワードを盗むもののようですが、他にも次のような症状が現れます。
- インターネットに繋ごうとすると「ページが開けません」と表示される。
- インターネットに接続する速度が非常に遅い
- 添付ファイルが開けない
- HD ドライブが開けない
- 隠しフォルダが表示されない
主な感染源はUSBからで、USBメモリ等を差し込んだ際の autorun (オートラン=自動再生)により感染します。
(オートランをさせたくない場合は、 「Shift」キーを押しながら USBメモリ等を差し込んでください。)
厄介なことに、REVO (revo.exe)は、ウィルス対策ソフトでは検出されない場合があります。
感染しているかどうかは、隠しファイルを表示することで分かります。
(1)「マイドキュメント」を開きます。
(2メニュの「ツール(T)」-「フォルダオプション(O)」をクリックます。
(3)「表示」タブをクリックします。
(4)詳細設定の「ファイルとフォルダの表示」にある「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れます。
(デフォルトでは、「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」がチェックされています。)
チェックを入れたら、「OK」をクリックし、【フォルダオプション】を閉じます。
(5)もう一度(1)から(3)までの作業を行い、 詳細設定の「ファイルとフォルダの表示」にある「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックが入ったままであるか確認してください。
チェックがデフォルトに戻っている場合(「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」にチェックがある場合)は、感染していると思われます。
revo.exe の駆除方法
※ この作業はレジストリエディタを使用するため、自己責任にて慎重に作業してください。
まず、ネットワーク接続をすべて遮断してください。(無線LAN機能は停止してください)
(1) マイコンピュータを右クリックしてプロパティをクリックします。
(2) システムの復元をクリックして「システム復元を無効にする」をチェックし「OK」をクリックします。
(3) インターネットエクスプローラーを開いて「ツール」から「インターネットオプション」をクリックします。
(4) 「全般」タブの「インターネット一時ファイル」から「ファイルの削除」をクリックし、ポップアップから「すべてのオフラインコンテンツを削除する」にチェックを入れてOKをクリックします。
(バージョンによっては、表現に相違があると思いますが、要するにウェブページのキャッシュファイルを削除します。)
(5) インターネットエクスプローラーを閉じます。
(6) ウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「msconfig」を入れて「OK」します。
(7) mscofig が起動したら「スタートアップ」タブをクリックして中にkavo,mmvo,tavo,revoなどがあったらチェックをはずします。
(8)「BOOT.INI」タブをクリックし、/SAFEBOOT(F)にチェック>「OK」>再起動します。
(9) 再起動したらセーフモードで作業を続けるか確認する画面が出ますので「はい(Y)」をクリックします。
(10) セーフモードの画面になったらウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「regedit」を入れてOKします。
(11) 下記の3個のレジストリの値を全て「1」に変更してください。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Explorer>Advanced の"Hidden"と"ShowSuperHidden"
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Explorer>Advanced>Folder>Hidden>SHOWALL の"CheckedValue"
(12) レジストリエディタを閉じます。
(13) 「スタート」-「すべてのプログラム(P)」-「アクセサリ」-「エクスプローラ」をクリックします。
(14) アドレスに「c:」と入れ、右の「移動」ボタンをクリックします。(この時決してマイコンピュータに触らないでください、レジストリが元に戻ってしまいます。)
また、D:などほかにドライブが有る場合はそちらも同様に以下のチェックをしてください。
(15) 一旦いずれかのフォルダに入ってから「戻る」をクリックすると隠しファイルが表示されるようになります。詳細表示に切り替えて下記のファイルがないか探して、あれば全て削除してください。但し、これらのファイル以外のファイル名が新たに生成される可能性もあります。
削除するときは、シフトキーを押しながら「DEL」キーで削除してください。通常の削除では、「ゴミ箱」に移動されるだけです。
C:\autorun.inf
C:\f.exe
C:\mxuclt.exe
C:\wm93r0.com
C:\yfog8p.exe
C:\o6mhfog.com
C:\q83iwmgf.bat
C:\t2yev.com
C:\uvg.com
C:\8e9gmih.bat
C:\hsb.exe
C:\Windows\Prefetch\O6MHFOG.BAT-"*".pf
C:\Windows\Prefetch\Q83IWMGF.BAT-"*".pf
C:\Windows\Prefetch\UU.EXE-"*".pf
C:\Windows\Prefetch\8E9GMIH.BAT-"*".pf
※ 以下の"%System%" はシステムフォルダーを指します。OSによって異なりますが、通常は下記のようになります。
C:\Windows\System(Windows 98 と ME)
C:\WINNT\System32(Windows NT と 2000)
C:\Windows\System32(Windows XP と Server 2003)
たとえば、ご使用のOSが『Windows XP』または『Server 2003』の場合は、"%System%" の部を「C:\Windows\System32」と読み替えて下さい。
ex) "%System%\kava.exe"の場合は
C:\Windows\System32\kava.exe と読み替えます。
以上のファイルがあった場合には、該当ファイルを選択した状態で【Shift】キーを押しながら、【DEL(Delete)】キーを押して、ファイルを 削除します。
"%System%\kava.exe"
"%System%\kavo.exe"
"%System%\kavo0.dll"
"%System%\kavo1.dll"
"%System%\kavo2.dll"
"%System%\mmvo.exe"
"%System%\mmvo0.dll"
"%System%\mmvo1.dll"
"%System%\revo.exe"
"%System%\revo0.dll"
"%System%\revo1.dll"
(16) 削除が終わったら、ウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「regedit」を入れてOKします。
(17) 「編集」の「検索」でkava、kavo、mmvo、revoを検索して単独のキーワードになっている部分を右クリックして削除します。F3キーを利用して検索するとスムーズです。
(18) レジストリエディタを閉じます。
(19) ウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「msconfig」を入れて「OK」します。
(20) mscofig が起動したら、下記手順で通常モードで再起動します。
(21) 「BOOT.INI」タブをクリックし、/SAFEBOOT(F)にチェックをはずす>OK>再起動します。
(22) システム構成ユーティリティのポップアップが出るので、チェックしてOKします。
(23) 起動したらエクスプローラーでフォルダを開きます。
(24) 「ツール」-「フォルダオプション」を選びます。
(25) 「表示」タブを選択します。
(26) 「ファイルとフォルダの表示」の「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択して、OKで閉じます。
(27) 再度、同じことをして「ファイルとフォルダの表示」が「隠しファイル~」にチェックが変わっていないことを確認します。
以上で、作業終了です。
cドライブと同様に、全てのドライブやメモリの隠しファイルを見て、該当のファイルを削除してください。
各ドライブのルートに「autorun.inf」という名前のフォルダを作成しておくと。
次に感染しそうになると「ファイルが既に存在します」というメッセージが出ます。
もちろん「いいえ」を選択して下さい。
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