小中学校への携帯電話持ち込み禁止
大阪府の橋下知事の発言に続いて、文部科学大臣からも「小中学校への携帯電話の持ち込みを原則的に禁止する方向で検討する。」とのコメントが出されました。
個人的には、「当然でしょう。」という感想を持っています。
大阪では7割の保護者が賛成ということですが、一部には反対意見もあるようです。
そもそも、小中学生に携帯電話を持たせることのメリットは何でしょう?
- いつでも連絡がつくから便利
- GPS機能で居場所がわかるから安心
- 防犯ブザー機能があり安心
というようなことが、考えられます。確かにそういった便利さはありますし、いつでも連絡がつけられるというのは楽だと思います。
しかし、携帯電話を持つということには多くのデメリットが考えられます。
- 携帯が気になり、学習等に集中できない
- メールや掲示板等での「いじめ」がある
- 出会い系サイト等の利用により犯罪に巻き込まれる恐れがある
- 交友関係が「無秩序に」広がりやすい
といったことが考えられます。
実際に、大阪府教育委員会の調査によれば、中学1年生の15.6%、高校1年生の32.6%が1日3時間以上にわたり携帯電話を使用しているという結果が出ています。
そういえば、数年前に携帯が普及しだした頃を思い出すと、人と逢っている時でも宴会の席でもしょっちゅう携帯を取り出して着信を気にしている若者がいっぱい居ましたね。あれと同じで、初めて携帯を手に入れたら当分はおもちゃみたいにいじくり回したいし、着信が気になって仕方がないと思います。(笑)
子供ならなおさら、おもちゃとしての携帯電話は面白過ぎでしょう。24時間いつでも友達と連絡とれますし、特定の子をいじめる算段もメールで存分にできます。さらに、持っていない子に対する優越感も味わえるし・・・、持っている子はとってもいい気分に浸れるでしょう。
子供にせがまれて買い与える親が多いのだと思いますが、親が連絡用・緊急用と自分に言い訳しているだけで、子供はおもちゃとして欲しがっているということに気付くべきだと思います。
例えば、親が望む機能だけ・・・、自宅や親の携帯などにだけ繋がる電話&メール機能と、親が子供の居場所を調べられるGPS機能だけの端末があったとしたらどうでしょう?
子供は持ちたがるでしょうか? 親は持たせるでしょうか?
もう一つ、いろいろ問題のある携帯電話だけれども、持たせないというのではなく使い方を教育すべきだという議論もあります。
確かに、そのとおりだとは思います。大人になればほとんどの人が持つことになるでしょうから、子供のうちに正しい使い方を教育すればよいというのは正論かもしれません。
しかし、今の大人が子供の頃には携帯電話はなくて、大人になってから持った人ばかりですが、ほとんどの大人は携帯電話を正しく使っているのではないでしょうか?
もちろん、ついている機能の大部分を使いこなせていない人が多いのは事実ですが、子供たちのように、メールは5分以内に返信しないと仲間はずれにするとか、裏サイトを作って友達の悪口を書き込んで楽しむといった大人はあまりいないと思います。
橋下知事も似たようなことを仰っていますが、子供には子供時代に体験すべきことがたくさんあって、その過程でたくさんの事柄を学び、少しずつ人格形成がされていくわけですから、携帯を持つのはその後でいいんじゃないかと思います。
一般的な常識や人権感覚を身につけていない子供に、安易に携帯電話を持たせるべきではないと思います。
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