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2009年8月23日 (日)

新型インフルエンザについて思うこと

新型インフルエンザが本格的に流行しているようです。
しかし、なぜこんな真夏に??? 

一般的に、インフルエンザウイルスは高温・多湿に弱く、真夏に集団感染するなんてことは有り得ないはずです。
それがなぜ今回は8月に流行しているのでしょう。
個人的に考察してみました。

厚生労働省のクラスターサーベイランス(集団感染の発生件数等)を見てみると、発生件数が多い都道府県は
茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、沖縄県などで、特に沖縄県がダントツで発生件数が多くなっています。

それ以外の都道府県については、多少のばらつきはありますが、数件から20~30件程度の発生件数で、全国的にまんべんなく広まっているようです。

沖縄以外は人口の集中している大都市圏であることから、単に人口が多いから発生件数が多くなっていると考えてもよさそうです。

では、沖縄県での発生件数が圧倒的に多いのはなぜなのでしょうか?
Webで見かけた情報によれば、

  1. 観光客が多い
  2. 冬季の季節性インフルエンザに罹ることが少ないため免疫がない人が多い
  3. 夏でも比較的湿度が低い
  4. 気温が高いので冷房設備が完備されているところが多い

といったことが言われているようです。

また、「沖縄では例年でも夏にインフルエンザの発生が多い」とか、「沖縄のレストランや、お土産屋さん(室内)で働いている方がたくさん感染している」という情報もあります。

これらのことから、今回沖縄県でのインフルエンザの発生件数が多いのは、冷房設備によって低温・低湿度の環境が作られていて、インフルエンザウイルスが増殖・感染しやすい環境が整っているからではないかと考えられます。

5~6月にかけて修学旅行先での集団感染が多発しましたが、修学旅行といえばエアコンの効いたバス等の交通機関で移動し、空調設備の整った施設等を訪れ、宿泊先もまたエアコンの効いたホテルというわけで、普段の学校生活とはまったく異なり、涼しくて湿度も低い環境で過ごすことになります。
見学先で多数の旅行者と接触してウイルスが付着し、そのまま低温・低湿度の環境で過ごす中でウイルスが増殖・感染していったと考えることもできます。

また、全国的にまんべんなく流行しているのも、この10年くらいでエアコンの普及率が飛躍的に高まったことが影響していると考えれば説明がつきます。

つまり、今夏の新型インフルエンザの流行は、新型インフルエンザの感染力の強さに加えて、あまりにも整いすぎた日本の空調設備(エアコン)に原因があるのではないかと思います。

現在、北半球での流行は続いていますが、それ以上に冬の南半球で猛威をふるっていることから考えて、やはり新型インフルエンザウイルスも低温・低湿度の環境を好むという性質があると思います。

涼しくなり湿度も低くなる秋口から冬にかけて、本格的な流行は避けられないと思われます。

できれば感染しないのが一番ですが、恐らく大多数の人は一度感染して免疫をつけることになるのでしょうから、罹っても重症化しないように注意するしかないのかなと思っています。

ワクチンの製造が間に合うことと、ウイルスが毒性の高いものに変異しないことを祈るばかりです。

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