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2010年12月 8日 (水)

動作が異常に重くなったパソコンの修理

またしても、ずいぶんと久しぶりの更新。

同僚から、調子の悪いパソコンがあるので診て欲しいと頼まれた。

Windows の起動にも数十分かかるほどパソコンの動作が重いとのこと。
何でも半年ほど使っていなかったらしいが、それまでは特に問題なく使えていたそうだ。
久しぶりに起動させてみると何故か異常に動作が遅くなってしまったということだ。
話の内容から HDD の読み取り異常かと思っていた。

今日、現物を受け取った。機種は 東芝 dynabook EX/2513CDST だ。メモリは標準で 256M しか搭載していないが、以前増設を薦めておいたからか 768M まで増設してある。

さっそく起動してみる。
とりあえず BIOS を見てみようと F2 と DEL を押してみたが、WindowsXP が起動し始めてしまった。ここからが異常に時間がかかり、起動までに20分位かかった。 HDD のアクセス音はかなり静かで HDD へのアクセスもポツリポツリといった感じで、予想していた HDD の異常ではないようだ。

起動してからも、全ての動作に時間がかかり、とても使える状態ではない。
タスクマネージャーを表示してみると、なんとCPU使用率がずっと 100% になっている。プロセスを見ると特に怪しいプログラムが動いている様子はなく、tastmgr.exe が 70% 前後を使用しているのが目立つ程度。

Web で調べてみると、

  • CPUファンやヒートシンクに埃が溜まり冷却能力が低下している
  • ウイルスに感染している
  • 常駐ソフトが悪さをしている
  • プリントジョブが大量に溜まっている

といった原因がよくあるようだ。
CPUファンを見てみたが埃などまったくなく、綺麗なものだった。
この間 HDD のアクセスはたまにしかなく、CPUファンが激しく回っている様子もない。どうも負荷が高いというよりも処理能力が低下しているように思われる。
遅くなったので、自宅に持ち帰って調べることにしたが、シャットダウンにも10分以上かかってしまった。

夕食後、もう一度見てみることにした。
今度は BIOS もチェックしてみようと Web で調べると、電源投入後 ESC を押せばよいと分かった。
BIOS を表示させてみると、まず、日付が狂っていた。普通は長期間使用せずに初期状態に戻ったような場合は過去の日付になると思うのだが、なぜか 2011-02-04 となっていた。
他にもおかしなところがないか見ていくと・・・、あった!!
CPUキャッシュの設定があり、L1キャッシュ、L2キャッシュともに Disable になっていた。
なるほど全ての動作が遅いわけである。
どちらも有効に設定して起動すると、スムーズに起動してくれた。アプリケーションの動作も軽快で、5~6年前の機種だが現在でもまだまだ十分に使えると思う。

なぜこのようになってしまったのか原因はわからないが、長期間使用しなかったことが関係あるのだろう。いずれにしても、無事に回復してめでたし、めでたし。

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